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存在の咆吼

この声を聴け
普遍なる存在の咆哮を
その神秘の中心から放たれる原初の歌声を

目覚めようとしている朝
清々しく美しい瞬間に開け放たれた心を閉ざさずにその煌めく光を“聴く”のだ
数多の愛の歌  慈悲の歌 数多の宗教  経典たち 
そして哲学 科学 医学 余りある学問
その何れもがひとつだに人々を救うことはない
意識は未だ朦朧とし 愛は未だ影も見せず 
光は未だこの墨を流したような世を照らしてはいないようだ
智慧の眼を持つものは未だ隠れている
ありとあらゆる悲喜劇は繰り返される
この地上に愛が満ちたことはない
いつの世も飽きることなく続く無明の闇に包まれた変わりばえのしない呆れるほどの愚かしさばかりだ

悲惨な出来事は起こり続けている
燃え盛る地獄の業火に喘ぎ続けるこの世界
大いなる痛みと苦悩この悲劇は終わりを知らぬかのよう回る車の如く
それは何度も繰り返される
その度に慟哭し嗚咽し絶望の底に沈む
だがしかしそれは直ぐにあっという間に忘れ去られる

無明の闇に沈むとは正にこのこと
そして繰り返される光を知らぬ閉じた眼は 
目覚めを知らぬ愚かな意識は
ただ何かに操られているかのようだ

成長したことのないこの心は闇に沈む
ただ蠢めくこの心は繰り返し繰り返し飽きもせず
支配と暴力殺戮に明け暮れる
誰もがうんざりしていると言う
誰もが平安を望んでいると言う
無明に閉ざされ自由を奪われた囚人たち
牢獄のなかではその儚い夢 希望も無力だ

心は怯えている
愛を拒絶しながら心は震えている
光を拒絶しながら心は震えている

愛の歌は未だ聞こえてはいない
慈悲の歌は未だ聞こえてはいない
あたかも漆黒の闇は光さえ遮るように
あからさまな「ありのまま」を覆い隠している

この声を聴け
普遍なる存在の咆哮を
その神秘の中心から放たれる原初の歌声を
目覚めようとしている朝
清々しく美しい瞬間に開け放たれた心を閉ざさずにその煌めく光を“聴く”のだ

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