喜び　祝うこと
これを特別で
なにかすごく稀にあるような
普段では味わえないようなこと
そんな風に思い込んでしまった
いや
思い込まされたに違いない

こんなにバカげたことはない

何もしないで此処にいること
何もしないで幸せにくつろいでいること
生まれ持った本然の喜びを祝うこと

これを特別な日にしか許さないような
そんな風に思い込まされた

大いに馬鹿げたウソ
こんなに悪いウソはない
こんなに人心を惑わす罪なウソはない

罪悪感
こんなに幸せでイイわけがない・・というような・・
そんなものを持つべき理由は一切ない

初めの初めから
この生命は幸せにできているのに
愛とか　慈悲とか　喜びとか　光とか
そういうものでできている

大昔
おそらく
誰かが言い始めた
そんなに幸福でいて良いわけがない・・と

もっと苦痛を味わって
悲しんだり　嘆いたり　絶望したり　怒ったり
苦労に苦労を重ねたその先に
その苦悩を乗り越えたものだけが
幸福というものに到達できる・・と

ええっ〜っ・・！
そんなわけがない！

私たちは
幸せの素材でできている
愛の素材でできている
光の素材でできている
それ以外のものになったことは一度もない

愛とか　慈悲とか　喜びとか　光とか
そういうものでできている
そういうものがここにいて
そういうものが生きている

しかし
このココロは　このマインドは信じ込んだ
頑ななまでに思い込んだ
今や　迷妄の雲は
光を覆い隠し
漆黒の闇を造ったかのように
厚く世界を取り巻いて
この本然の幸せを覆い隠すまでになった

でも
だいじょうぶ

よおく眼を見開いて
よおく観てみれば
光は　喜びは　失われず
相も変わらずに
限りない輝きを放ちつづけている

ひどいウソによって
勘違いしていたことに気付くことは簡単なこと
少しだけ勇気を出して
つむっていた眼を開く
それだけのこと
とても簡単なことだ

kuuhaku