知性あり過ぎたるは及ばざるが如し?的な・・
ーー 結婚披露宴、新郎あいさつ ーー
ひと言ご挨拶を申し上げます。
本日はワタシたちの結婚披露宴にお集まり頂きありがとうございます。
さきほどワタシたちは結婚式を挙げました。
皆様におかれましては、お忙しい中ご参列頂きマコトにありがとうございます。
結婚式に於いて、神父さんに「誓うか?」と問われワタクシ共二人は沈黙をしてしまいました。
あれは決して感極まって言葉がでなかったというのではありません。
カミサマにウソを言うとバチがあたってしまうのではないか・・
との恐れから黙ってしまった・・というのが本当のところでございます。
そのようなことでございますので、
改めて皆様の前でワタクシたちの正直な想いをお伝え致したく「誓いの言葉」を申し上げたいと存じます。
ーー「誓いの言葉」ーー
えぇ~・・
ワタシたちの愛は永遠です。
・・と申し上げたいところですが
一説によりますと
ニンゲンの恋愛感情は脳のドーパミン分泌の関係もあり本当に恋愛の情が続くのはせいぜい長くて3年という風に言われております。
ですのでこの「誓いの言葉」を申し上げるにあたり、
冷静にワタシたちのココロの性質もしくは限界をふまえたものにしなければならないのではと思います。そしてこれが誠実さというものではないだろうかと考え、ワタシたちなりの誓いの言葉を述べたいと思う次第でございます。
はい、ワタシたちの愛は持って3年です・・長くて5年くらいのものではないかと思います・・たぶん。
雨の日も風の日も健康な時も病の時もお互いに思い合い助け合いながら共に人生を過ごしていきたい・・と「今は」思っています。
しかし、今は今、その時はその時というのがこの人生であります。
雨の日はやだなぁと思うでしょうし、風の日はホコリっぽいから面倒だなぁと思うこともあるでしょう。
このヒト健康すぎてウザいなぁとか
病気なんかすんなよぉカネかかっちゃうじゃん
とか思うこともないとは言えないでしょう。
そんなネガティブなことを思うことなんかあるワケはゼッタイない・・と今は思っているわけです。
何せお互い今は愛し合っているワケですから・・
ですが、しかし・・明日のことはわからないという真実は普遍的な真理なのだと思います。
確かなものや保証されたものはナニもないというのがありのままの人生というものではないでしょうか・・。
お互いどちらかの心境が変化して愛が失われたときには
「ゼッタイに無理をして我慢をするのはやめよう」と二人で話し合いこのような結論に至りました。
いやいや我慢をして社会的に取り繕い、いかにも幸福そうな顔をしながら生きることが立派なオトナなのではないかという諸先輩方のカビの生えたような気持ちワルい考え方・・
そのようなものはワタシたちには無縁だということが明確になりとてもスッキリとした想いでした。
このワタシたちの真摯なココロをふまえ、本日ここに最低限度3年の愛をお誓い申し上げます。
また蛇足ではありますが一言付け加えさせて頂きます。
本日賜りましたご祝儀、本当にありがとうございます。
しかしながらワタシたちが離婚した場合・・
その時には、そのすべての金品をお返しすべきものとは存じます。
が、しかし本日ご用意いたしましたお料理や引き出物にはそれ相当の費用も掛かっておりますし、皆様方、ひと時とはいえ「なにかメデタイ気分、ハッピーなような気分を味わえた」ということもココロの片隅に刻んで頂き、カネは出したが少しも損をすることはなかった・・
あぁよかったよかったとご自分に言い聞かせていただければ幸いでございます。
そのようなことでございますので、
もしも離婚するその時が到来してしまった折には「ご祝儀返せ」的なご不満などお漏らしになりませんよう伏してお願い申し上げる次第でございます。
尚、3年以内に別れてしまったらどうするのかというご質問もお有りになるかもしれません。
しかし、そのご心配は無用でございます。
ワタシたちは3年以内に別れてしまっても皆様にはお知らせいたしません。
3年が過ぎた時点で離婚届も提出することになるかと思いますので、どうぞご安心を。
皆様のご健康と益々のご発展をココロよりお祈り申し上げ、ごあいさつとさせて頂きます。
本日はマコトにありがとうございました。
*注:
この記事はすべてフィクションです。特定の人物や団体には一切関係ありません。
しかし霊長類ヒトに関する重要な真理が隠されていると主張するスピリチュアルな気質を持った者が出現するという予言が太古の文献に記されているという事実は未だ確認されていません。









