秘密の扉があらわれた・・というよりも
靄が晴れて扉が見えてきたというような・・
その扉がふわーっと開き
今まで戸の隙間から洩れていた黄金の光が広がり
空間のすべてが照らされた
とても眩いが美しく慈しみに満たされた光はわたしを包み込み
段々と身体と心に浸透してゆく
そして・・
やがてわたしを完全に呑み込み
心や身体はその中に溶けていった
ただ光が在る・・
そうだ・・これが「わたし」だ・・
観ているもの・・誰でもないもの・・
生まれもしない・・死にもしない・・
境のないもの・・色も形もないもの・・
わたしは「これ」・・「これ」はわたし・・
ほとけはわたしで・・わたしはほとけ・・
いや・・ほとけそのもの・・
いや・・わたしそのもの・・
いや・・宇宙そのもの・・アミダそのもの・・カミそのもの・・
そのもの そのもの そのもの そのもの・・
トコトワの昔から・・はじめから在るもの・・変わらないもの
無・・空・・ゼロ・・
そして・・満たされているもの
kuuhaku