美しき道

この美しき道・・
嗚呼・・この美しき大地を歩む・・

はかりしれぬ紺碧の空を仰ぎ 
ある時はあざやかに またある時には慎ましく
遍満し 有り余る慈しみを惜しげもなく形に変え 
咲き乱れる 芳しき花々を詩い
時には休息のための影をつくる陽を楽しみ 
在ることの至福に囀る 小鳥たちの歌声に恵まれながら
この美しき地上を歩む
もはや探すことのない あからさまな真実よ・・
その甘露の雨を喜びながら 生は只々流れゆく


この美しき道・・
嗚呼・・この美しき大地を歩む・・

無より降り立つ悦楽のうたに 
浮かれながら 酔いしれながら
夢想なる時を忘れ 幻のからだを忘れ去り 
音の無いリズムに さらわれていく
 今この時 かりそめの呪縛から放たれて 
身ぐるみもろとも消え失せる
嗚呼 この美しき道を 
風は通り抜けている
嗚呼 この美しき大地を
今まさに 風は通り抜けている


この美しき道・・
嗚呼・・この美しき大地を歩む・・

目覚めし者は此処でうたいつづける 
その者たちの数は限りなく 
終わりを知らぬ 踊りの宴 
絶えず聞こえる声なき歌声に 
足を止めて聴き入る人は 
理由(いわれ)なき無上の涙を授けらる
 
嗚呼 この美しき道を 
風は通り抜けている
嗚呼 この美しき大地を 
今まさに 風は通り抜けている